自己遊離真皮脂肪片を用いた乳房温存術時一期的乳房再建の経験
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概要
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雑誌掲載版症例は48歳の未婚・閉経前女性。病変はマンモグラフィ上、右乳腺AB領域に首座を置く微小石灰化の区域性集簇で、乳頭近傍までの進展が示唆された。Core Needle Biopsyの結果Ductal Carcinoma in situであった。手術に対し、患者は乳房温存術を希望し、さらに切除後の乳房再建も希望した。このため再手術の可能性などを含めた十分な術前説明を行い、Informed Consentを得て、乳房温存術および下腹部真皮脂肪片を用いた乳房再建を一期的に行った。術後経過は良好で、移植した組織片の生着も、CTにおけるCT値の比較から問題ないと考えられた。また、術後残存乳腺への照射も施行されたが、移植片への影響は見られなかった。当科における乳房再建第1例となる本症例について、文献的考察を含めて報告する。
著者
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