NIAS ソルガムコアコレクションの準高冷地における特性評価
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概要
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農業生物資源研究所のジーンバンクにおいて整備されたNIAS ソルガムコアコレクションについて,主要農業形質に関する特性評価を行い,併せて紫斑点病について接種検定試験と自然発病によるさび病の罹病程度を調査し,これらの病害に対する複合抵抗性を持つ育種素材の選抜・育成の可能性について検討した。その結果,9品種・系統で紫斑点病抵抗性でさび病の罹病程度「2」以下の品種・系統が認められたことから,今後これらのソルガム病害に対して複合抵抗性を持つ品種の育成は可能であると考えられた。また,NIASソルガムコアコレクションは,ソルガム類コアコレクションとして有用であると考えられた。To search for sorghum genetic resources that are resistant to target spot (Bipolaris sorghcola (Lefebvre & Sherwin)Alcorn)and rust (Puccinia purpurea Copke), field evaluation tests were carried out using 106 sorghum varieties and lines of NIAS sorghum core collection. Based on these evaluations, there were nine varieties and lines resistant to target spot and sustaining limiteddamage from rust.This finding suggests that it is possible to breed sorghum varieties resistant to target spot and rust. Furthermore, some lines that demonstrated high grain qualitiy and stay-green genes were identified in this evaluation. The NIAS sorghum core collection was useful for breeding and genetic research into sorghum.
- 2011-03-25
著者
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春日 重光
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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山下 泰裕
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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市川 悦子
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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大原 圭祐
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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次井 千裕
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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若子 由佳里
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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