The New Phase of Japanese Realism : Restructuring of Masculinities
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概要
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日本的現実主義は,特にブッシュ政権の下でのアメリカの大きな戦略的転換, 9･11事件以降の「対テロ戦争」に呼応する形で,新しい段階に入ろうとしている。現在の日本的現実主義は, 1950年代に見られた日本的現実主義と,いくつかの点で共通点を見いだすことができる。双方とも,現実をヘゲモニーによって決定されたものと受け止め,それを自分たちの力で変えようとしない。それらは,ただアメリカのグローバル戦略に追随するのみである。しかし,最近の現実主義は,過去の現実主義と異なる点を有する。端的に言うと,最近の現実主義は,よりミリタリスティックで,日本国憲法9条の制約を外そうという志向を有している。この論考では,そうした日本的現実主義の連続性と非連続性について,マスキュリニティ（ファルス中心主義）の再編という過程から検討を加える。 Now Japanese realism is now re-emerging in the new form through responding to the American strategic shift (represented by NSS 2002 and NSS 2006) and the war against terror after September 11, 2001. The recent Japanese realism has similar characteristics with that during the 1950s in some respects. Both perceive realities as determined by the hegemony and do not try to change them by themselves. They just follow American global strategies. However the recent one is a little different from the former one in some respects. In short, the recent one is more militarized and is freer from constitutional constraint (the article 9 of Japanese constitution). This article examined the continuities and discontinuities of Japanese realism while paying an attention to restructuring of masculinities (phallus-centrism).
- 2009-06-30
著者
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