<研究ノート>生殖をめぐる構造的権力の重層的関係と言説の変容 : 人口政策からリプロダクティブ・ヘルス/ライツへ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Global feminist movement has played a critical role in advocating and promoting reproductive health/rights. These concepts were adopted by consensus at the International Conference on Population and Development(ICPD) in 1994. The aim of this article is to reexamine the achievementby tracing the transformation of discourse on reproduction after the emergence of birth control movement. The birth control movement first formed a coalition with both Malthusians and eugenicists in order to make it a public concern. Later it renamed itself family planning or planned arenthood to avoid the negative impression of the phrase `birth control'. The concept of family planning resurged with Neo-Malthusian thinking when the population problem in the Third World turned out to be one of the strategic issues related to the Cold War. After that,feminist groups in the South gradually criticized the Neo-Malthusian discourse,but later they chose to cooperate with the Neo-Malthusians against Pro-Life political forces such as the Vatican. As a result,the feminist movement succeeded in getting the concepts of reproductive health/rights adopted at ICPD. However,the movement aiming at freedom from structural powers such as global hegemony,religious patriarchies and developmental states,ironically threatens to undermine the basis of woman's self-determination of her body because the movement intervenes in the reproductive process with no basic ethics but has only utilitarian interests.
- 2000-03-31
著者
関連論文
- 研究ノート セクシュアリティのグローバル化と国際人権レジーム--人身売買・***観光問題をめぐる言説のゆらぎとフェミニズムの課題
- 「長い二一世紀」における二つの共和主義--シュトラウスとネグリ (特集 ポスト・イラクの自由と民主主義) -- (「自由の帝国」の逆説)
- 討議 まがいものの夢--アメリカニズムとは何か (特集 オバマは何を変えるか--新-新世界秩序)
- 欧米的「普遍主義」の超克という陥穽 (特集 『ヨーロッパ的普遍主義』を読む(ウォーラースティン))
- 日本型受動的改革の沿革--ネオリベラル・グローバル・ガヴァナンスとの関連で (特集 破綻する新自由主義、どう訣別するか)
- 方法としてのチベット (総特集 チベット騒乱--中国の衝撃)
- アメリカニズムと終末思想・最終戦争論 (アメリカを裁く)
- グローバルな統治性における〈包摂/排除〉と抵抗 (特集 ラディカル・デモクラシー)
- グローバルな立憲秩序と逸脱レジーム--ICCプロセスの事例を中心に (国際秩序と国内秩序の共振)
- "主体化の暴力"を超克するケアの倫理--脆い生への対応をめぐって (国際社会における正義) -- (戦争と介入の正義)
- グローバル・ガヴァナンスと《生かす/殺す権力》の変容 (特集 国家論の現在)
- 経綸問答--06リミックス・バージョン (特集=日米軍事同盟) -- (理念)
- 米軍再編に対する地域の抵抗をめぐって 「国家安全保障」の神話か、「住民の生活」という現実か (特集 憲法にとって「国」とは何か)
- 擬似多元化する世界と暴力的マスキュリニティ (特集 再編する男性性と暴力)
- ポスト・リベラルな世界秩序と他者の抹殺 (特集 超国家主義の系譜) -- (超国家主義の国際関係論)
- アナーキカル・ガバナンス--倫理の跛行的グローバリゼーション (特集=1990年代--規律から管理へ) -- (世界)
- 〈文明/野蛮〉の新思考と他者の抹殺--闘技的公共圏の縮小過程 (特集 ガヴァナンスと公共性--国際文化学の課題) -- (シンポジウム 国際社会における公共性の可能性を問い直す)
- アジア地域主義の中の他者 (特集=〈反日〉と向きあう) -- (教科書・国連問題)
- 巻頭座談会 イラク戦争後の世界秩序 (特集 ポスト・イラクの自由と民主主義)
- The New Phase of Japanese Realism : Restructuring of Masculinities
- 移行期における正義(transitional justice)再考 : 過去の人権侵害と復習/赦し,記憶/忘却の政治(冷戦終結と内戦)
- ハイブリッド・モンスターの政治学--不確実性という活断層 (特集 東日本大震災--危機を生きる思想)
- グローバル・アセンブリッジの中のFTA--〈根こぎ/根づき〉の政治学 (特集 TPPから考える--地方と復興のかたち)
- 国際関係論 対象 足立研幾『レジーム間相互作用とグローバル・ガヴァナンス--通常兵器ガヴァナンスの発展と変容』,上村雄彦『グローバル・タックスの可能性--持続可能な福祉社会のガヴァナンスをめざして』 (2010年度 書評)
- 過剰な安全保障装置に抗うデモクラシー--非対称的世界内戦とアラブ革命 (特集 〈9・11〉からアラブ革命へ--没落するアメリカ)
- Richard Chauvel, Nationalists, Soldiers and Separatists : The Ambonese Islands from Colonialism to Revolt 1880-1950. Leiden : KITLV Press, 1990, xv+432p.
- ウェストファリア・システムと家父長制の相補性について : 「男の国際政治 リアリズム」の 遅すぎた脱構築?
- とジェンダー--構造変動におけるエイジェンシーの両義性 (特集 連続講座「国民国家と多文化社会」第12シリーズ:と国民国家--グローバリゼーションの版図)
- 日本型受動的革命からリアル・ユートピア・プロジェクトへ (小特集 グラムシの可能性)
- グローバリゼーションと人の移動--国境の風景はどう変わりつつあるのか (特集=国際人権法から見たグローバリゼーション)
- ポスト近代的帝国に映る過去の影--「もう一つの正戦論」の系譜 (特集 の生成と国民国家) -- (「帝国」と国民国家システムの変容)
- 巻頭座談会 と国民国家 (特集 の生成と国民国家)
- 戦争 世界内戦化とリンチ的暴力--「市民的」不服従のアソシエーションへ (特集=いまなぜ国家か)
- 危機の21世紀初めにおける三つの理想主義--と脱構築的正義 (歴史と未来のグランド・デザイン)
- 民衆の安全保障からみた憲法9条 (特集 姿を現わした改憲の全体像) -- (11・27ピープルズ・プラン研究所シンポジウム 姿を現わした改憲の全体像--改憲勢力が企む国家・社会の「改革」像とは? 改憲に抵抗する力をどう創りだすか)
- 安全保障政策 「現実主義」は現実を切り捨てる (特集 憲法9条ができること--平和の構想)
- ポスト冷戦期における国際関係諸理論についての海図的研究メモ--権力資源論の視点からの批判的視座を求めて
- ラオス危機に関する予備的考察 : アメリカの東南アジア政策の一断面
- 政治的自由に関する数量分析による国際比較 : リプセット仮説の検証から比較史分析へ
- 日本的現実主義の新しい段階 : マスキュリニティの再編との関連で
- ジェノサイドとイノセンスのアイロニカルな関係--「出口なし」状況について (総特集 思想としてのパレスチナ) -- (パレスチナ問題の根源)
- 国際難民レジームの政治力学 (特集2 難民問題の新たな展開)
- 野生のデモクラシーについて : 新しいアナキズムのグローバル・ポリティクス (国際政治研究の先端(9))
- インドネシア権威主義体制下のマス・メディア : 「開かれた政治」をめぐる政治的陣地戦
- 反テロ・レジーム 「テロリズム」の語られ方--そして、死者、神の声を領有する暴力 (特集 テロとは何か)
- 難民レジーム 《条件付き歓待》の国際政治--国際難民レジームの危機との関連で (特集 難民とは誰か)
- 視線のポリティクス まなざし(視覚/身体)のグローバル・ポリティクス--圧縮された時空間の歪みとバロック的戦争機械 (特集 ヴィリリオ--戦争の変容と政治)
- 「長い二一世紀」におけるボーダー/ボディ・ポリティクス--ホモソーシャルな現実主義〈男の帝国〉の逆襲 (特集=帝国--グローバリゼーションへの新視角) -- (帝国への視点)
- 生殖をめぐる構造的権力の重層的関係と言説の変容 : 人口政策からリプロダクティブ・ヘルス/ライツへ
- 戦時における性暴力の廃絶との政治学 国際人権レジームの再ジェンダー化過程との関連で
- 国家安全保障という制度的思考の揺らぎ : ポストモダニズムとアイデンティティ/リスク
- 脱領土的テロリズム、ポストモダン帝国体系と世界内戦 (総特集 これは戦争か) -- (これは戦争か)
- 人間のセキュリティ 「人間の安全保障」という逆説--と (特集 恐怖の政治学--操作される不安)
- グローバル化と新しいアリラン--インドネシアの民主化過程についての解釈:間苧谷榮『現代インドネシアの開発と政治・社会変動』
- 書評 カール・ホルスティ著『国家、戦争、そして戦争状態』
- 新しい情報様式とウェストファリア・システムの変容-アイデンティティ・ポリティクスの領域性と脱領域性について-
- 知的植民地主義としてのデモクラティック・ピ-ス論--「馴致,同化の論理」から「異化,共生の論理」へ (特集 地球市民社会の安全保障--冷戦後平和秩序の条件)
- 地域紛争解決に対する国連の仲介・介入--成功と失敗の間
- 「インドネシア--ナショナリズム変容の政治過程」首藤もと子
- カンボジア紛争の解決過程と戦略的関係の変化(一九八二-一九九一)