九州大学病院と医学研究院の連携について
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概要
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九州大学病院統合1周年記念企画昨年10月に九州大学の医学部附属病院,歯学部附属病院,生体防御医学研究所附属病院は統合され,医学部・歯学部・生体防御医学研究所附属病院が生まれ,九州大学病院と呼ばれるようになった.統合の目的は,国立大学法人化を前提とした組織改革や経営効率化,歯科を含む全人的医療の展開そして高度先進医療の推進を可能にする病院システムの構築とされていた.とはいえ,生体防御医学研究所附属病院が九州大学病院の一部として別府先進医療センターになり,新病院が建設途上で第二期棟の北棟(内科系診療棟,平成17年度秋竣工予定)や第三期棟の外来棟(竣工延期)が完成していないこともあり,統合された九州大学病院の全体像はまだよく見えないが,現在は移行期にあって統合病院としての改革が鋭意進められている.一方,医学研究院は平成12年の大学院重点化に伴って発足した九州大学独自の学府・研究院制度という組織改編によって研究組織としてスタートしたもので,教員組織である医学府,従来の学部組織である医学部とともに研究及び教育を担っている.実際には,それぞれの組織の構成メンバーは大部分が重複している.いうまでもないが,いわゆる国立大学病院は,単に医療を提供する病院としてだけではなく,将来の医学・医療を担う学生,大学院生,研修医の教育を担当し,さらに先端医療を切り開いていく研究開発機能を有する教育研究機関であり,また地域医療においてリーダーシップを期待される医療機関でもある.したがって,医学研究院(ここでは医学府,医学部の機能を含めて用いる)は,九州大学病院と表裏一体となって,車の両輪のごとく所期の目的を追求する立場にあるといえる.
- 福岡医学会,Fukuoka Medical Associationの論文
- 2004-10-25
著者
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