当院における肝細胞癌診療の現況
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概要
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雑誌掲載版名寄市立総合病院・消化器内科における平成6年1月〜11年6月の肝細胞癌(A)患者65例について特徴,診断,治療成績などを検討し,診療上の問題点や今後の課題について考察した.A症例が原発性肝癌症例全体に占める割合は90%以上であった.A症例の95%以上は何らかの基礎疾患を有し,特に最近ではB型・C型肝炎ウイルス感染を伴わないアルコール性肝硬変患者からの発癌が多くなっていた.画像診断では超音波検査による小肝細胞癌の発見率が高かった.治療法別の累積生存率をみると,経皮的エタノール注入療法(PEIT)及びPEIT+肝動脈塞栓療法(TAE)の成績が他施設と同等であったのに対し,TAEのみを施行した群ではやや劣る傾向にあり今後の課題と考えられた
著者
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