算数・数学教育における問題解決学習の研究(2)
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概要
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日本の算数・数学の授業は、おもに一斉授業での問題解決学習の形式をとる。この授業内で、具体的にどのような「個に応じた指導」がなされているかを明らかにすることは、重要な課題であろう。そこで本稿は、授業における個としての児童・生徒の知識の変容のプロセスを明らかにするとともに、その研究方法としての授業記録方法の開発を試みた。本記録方法は、特に、ワークシートを用いた問題解決学習の授業で、個々におけるおよその知識変容過程を一層よく知り得ることが明らかになった。また、日本の一斉授業では、教師の発問のみでなく、他の児童・生徒の意見が知識変容の大きな要因になっていることが確認された。In Japan, students are taught mainly in whole class. Up until now the issue of the effectiveness of teachers of such large classes vis-a-vis individual student as not been extensively addressed; therefore the purpose of this report is to show factors which change a knowledge of an individual student in the space of one lesson. In order to accomplish this purpose, we invented a new method of documenting lessons. In particular, we knew about changing process of knowledge of an individual student in Problem-Solving lesson using work-sheets by this method. We showed that the main factor to change knowledges in whole class in Japan is not only teacher's utterances but also opinions of other students by students.
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践研究指導センターの論文
- 1996-03-31
奈良教育大学教育学部附属教育実践研究指導センター | 論文
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