指標生物としてのショウジョウバエ -高等学校 生物Ⅱ課題研究の教材としての可能性-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高等学校の生物Ⅱの課題研究の教材としての妥当性を考える為に、ショウジョウバエが指標生物として適切であるか否かについて、奈良市を流れる河川である、佐保川に3点(上流、中流、下流)、能登川に2点(上流、下流)ポイントを設定し、 1994年10月から1995年9月にかけて毎月1回採集を行って検討した。その結果、ムナスジショウジョウバエ、クロツヤショウジョウバエは、貧腐水性水域での指標種、オナジショウジョウバエは、α-中腐水性水域での指標種、カスリショウジョウバエは、α-中腐水性水域とβ-中腐水性水域の指標種として挙げられた。また、ショウジョウバエの個体群の多様度も課題として取り上げることができる。以上、ショウジョウバエは、指標生物となり得ることから、高等学校の生物Ⅱの課題研究の教材として適切であると考えられる。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践研究指導センターの論文
- 1996-03-31
奈良教育大学教育学部附属教育実践研究指導センター | 論文
- 総合的な学習の時間に関するカリキュラム開発研究
- 幼児教育プロジェクト 研究報告その2 幼稚園教育要領・保育所保育指針の改訂と実践展開の試み -「自然体験」と「子ども相互の関わり」の創出を中心に-
- 人権・多文化教育の動向と課題に関する研究 -奈良県を中心とする状況分析-
- 奈良県におけるいじめ・不登校に関する教育臨床的研究Ⅰ -心の教室相談員を対象として-
- ショットピーニング加工を技術教材へ応用するための基礎研究