CDDP大量投与時の体内動態 : 投与方法との関連について
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概要
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3例の尿路***癌に対して80~120 mg/m2のcysplatinの大量一括投与を行ない,点滴注入速度(0.5時間あるいは4時間)の如何による血中および尿中など体内動態の差異について観察した.血中最高濃度は0.5時間注入では6.0 μg/ml, 4時間注入では2.0 μg/mlであった.投与総量に対する尿中排泄率は前者では60分で40%,後者では16時間で20%であった.これらの成績から,血中及び尿中cisplatin濃度がより高値に達する急速点滴注入法の方が,尿路***癌の治療に際してより有効と考えられたThree cases of urogenital malignancy were treated with 80-120/m2 of cisplatin by a 0.5-hour (rapid) or 4-hour (slow) infusion. Each patient received three courses of repeated chemotherapy. The kinetics of total platinum was measured up to 48 hours in the blood and urine. The blood peak concentrations were achieved 6.0 micrograms/ml by rapid infusion, 2.0 micrograms/ml by slow infusion. The time dependent urinary excretion rate against total administered dose was 40% in 60 min. by rapid infusion, 20% in 16 hours by slow infusion. The volume of distribution correlated with infusion time. Rapid infusion way of cisplatin could be better to treat the patient with bulky tumor mass or patients with uroepithelial cancer like CIS, because a higher blood and urine concentration can be obtained than by slow infusion.
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