嚥下障害のある筋萎縮性側索硬化症患者の体験
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概要
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本研究の目的は,嚥下障害のある筋萎縮性側索硬化症患者(以下,ALS)の体験を明らかにすることである。患者6名に半構成的面接を実施し,得られたデータを帰納的に分析した。結果,ALS 患者は【嚥下障害を自覚する】体験の後【試行錯誤しながら誤嚥しない方法を身につける】ことを始め,【食事介助や周囲の反応から嚥下障害を実感する】体験や【誤嚥や窒息の恐怖を感じながら命がけで食事する】体験をしていた。そのなかで,【生きる活力である食事を長く続けたいと願う】気持ちを持ちながらも徐々に【進行から胃瘻を受け入れ食事をあきらめていく】体験をしていた。ALS 患者は嚥下障害の進行の過程においても【健康維持に努める】ことをしていた。また,嚥下障害が進行していく体験を経て【食事をしていたころを大切に思う】気持ちに至ることが考えられた。ALS 患者の嚥下障害の体験の中心は【試行錯誤しながら誤嚥しない方法を身につける】ことだと考えられた。
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