採血時手袋装着率向上のための有効策の検討
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概要
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医療者が手袋を装着することは,職業上血液暴露リスクの減少に有効な方法と評価されているが,採血時の手袋装着率は向上していない.採血時の手袋による「指先感覚鈍麻」と「操作困難」の程度を採血経験の有無で比較した.また,手袋が影響を及ぼす採血操作を明らかにした. 採血操作は手袋を装着することによって指先感覚鈍麻と操作困難が高まった.しかし,採血以外の看護ケアでも手袋を装着している経験者は,未経験者よりも指先感覚鈍麻と操作困難が低かった.また,採血経験者のうち,日頃から手袋装着で採血している者のほうが指先感覚鈍麻と操作困難の程度は低く,手袋装着を習慣化することで指先感覚鈍麻と操作困難は軽減され手袋装着率は向上することが示唆された. また,採血操作14工程中,指先感覚鈍麻と操作困難を生じているのは,静脈触知,絆創膏貼付と開封であった.したがって,手袋装着は静脈触知後とし,注射針を破棄した後に手袋を除去すれば手袋の影響は最小限にできると考えられるが,採血実施者は熟練された技が必要になると思われる. 手袋が手に適合していない場合も,指先感覚鈍麻と操作困難が生じていた.そのため,適合する多種サイズの手袋配置が重要になることが示唆された.
- 2008-09-25
著者
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岡田 淳子
日本赤十字社医療センター呼吸器内科
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岡田 淳子
日本赤十字広島看護大学
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合田 礼
三豊総合病院
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安井 初美
国立循環器病センター
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島 彬子
鳥取赤十字病院
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後藤 友紀
広島市立広島市民病院
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