第二言語・外国語教育における聴解指導法研究の動向(第5章 文章の産出と理解)
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概要
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言語習得の4技能において、聴解は上達しにくい技能の一つであると言われており、どのようにすれば学習者がよく聴き取れるようになるかという聴解指導法の研究がさまざまな角度からなされている。本稿では、第二言語・外国語習得に関する聴解指導法研究を概観する。まず、聴解における理論的概念を紹介し、続いてスキーマを活性化させる聴解指導法、学習者の聴解ストラテジーの使用実態、ストラテジーの教授、この3点に関する実証的研究及び実践報告について述べる。これらをふまえ実験方法についても検討し、今後の研究の方向性を考える。Among the four skills of the language acquisition, it has been pointed out that listening comprehension is the most difficult skill. The research on effective methods of teaching listening comprehension has been carried out from various viewpoints. After introducing the theory of listening comprehension, this review will describe recent trends in the teach-ing of listening as a second/foreign language. This will be done by focusing primarily on schema activator and strategy-instruction in teaching listening comprehension, but also referring to the examination of approaches concerning empiri-cal research. Finally, this paper will address directions for future research into listening comprehension.
- 日本言語文化学研究会の論文
- 2002-05-24
日本言語文化学研究会 | 論文
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