ミゲル・デ・モリノス : 遅れてきた神秘家(続)
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概要
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先の拙論(以下「前稿」とよぶ)でわれわれは,近世カトリック教会の異端,「静寂主義」の代表的人物の一人たるミゲル・デ・モリノスMiguel de Molinos (1628-96)の,とくに主著『霊の導きGuia espiritual 』(1675)における神秘思想を,専らその「文体」論的側面から考察した。本稿では,「前稿」での論旨を受けて,『霊の導き』におけるモリノスの教説の具体的内容の検討(III節)と,モリノスのキリスト教神秘思想史上の位置の確定(IV節)の試みとを行い,前論文と併せてモリノスの神秘思想の紹介と研究をひとまず閉じることとする。
- 東京大学文学部宗教学研究室,Department of Religious Studies. The University of Tokyo,東京大学の論文
- 1986-02-25
著者
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