≪特別研究≫中小企業集積地域における企業間ネットワークと産業支援諸制度
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概要
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経済環境の変化に対応するための国の産業政策・中小企業政策の見直しを受けて、1990年代半ば以降、本研究に関係するところでは、産業集積地域の再活性化、新事業創出に向けた政策の再構築、新展開が進められつつある。なかでも、産業支援全般の見直しでは、後者が重要であった。産業支援は多岐にわたる。しかし、この時期の特徴は、新事業創出に向けたかたちで産業支援政策の再構築が進められていることである。すなわち、1998年に制定された「新事業創出促進法」に基づいて1999年からスタートした、起業家育成や産学官連携など新事業の創出を柱とする「新事業創出支援体制(地域プラットフォーム)」がそれである。この中で都道府県レベルにおける、従来の「キャッチ・アップ型」の産業支援諸制度が統合・継続されるとともに、新たな産業支援体制の合理化と再構築が図られようとしている。
- 明治大学人文科学研究所の論文
- 2005-03-31
著者
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