東北地方における工業の再編成と新たな工業地域の形成～北上･花巻両市における機械金属企業群の受発注連関からみた存立形態を中心に
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概要
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｢バブル｣崩壊後の不況とさらなる円高の中で、1990年代前半、空洞化の影響・問題が地域経済レベルでも深刻化した。地方圏なかでも東北地方の工業地域では、1960年代半ばからの工業化の当初から、進出企業・工業が東南アジアのそれとの競合関係にあることが懸念されていたものであり、加えてその工業化を担ったのが主に大手企業の分工場およびその傘下の企業群であったために、平成不況と94・95年のさらなる円高の中で、上記の問題がいち早く現実化した(とりあえず、東北地方に関するものを挙げれば、河北新報社編、1997;神田健策ほか、1997;岩手県地域雇用開発協議会、1996;三和総合研究所、1996など)。とはいえ、空洞化はその影響が危惧されている地方圏の工業地域において必ずしも一様に進んだわけではない。
- 明治大学人文科学研究所の論文
- 2001-03-30
著者
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