自己血糖測定演習を通した看護学生の学習過程
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概要
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The purpose of this study is to clarify the learning process of practice on SMBG. We analyzed thereports of 67 second-year nursing students.As a result, 363 items of learning of practice on SMBGwere extracted and classified into 12 subcategories, which were further divided into 3 categories.Those three categories are (1)`awareness of prick with a needle', (2)`awareness when measuredvalue comes out', and (3)`acquisition through practice'.As for (1)`awareness of prick with a needle',we extracted following 4 subcategories:(a)`feelings before prick with a needle', (b)`phenomenaat prick with a needle', (c)`awareness of patient's feelings', and (d)`intervention at SMBG'.As to(2)`awareness when measured value comes out', we got following three categories:(a)`worry aboutblood glucose', (b)`consideration into patient's feelings', and (c)`intervention after blood glucosebecomes clear', Concerning (3)`acquisition through practice', we extracted five subcategoriessuch as (a)`confidence', (b)`understanding of significance of SMBG from the viewpoint of selfmanagement',(c)`significance of practice', (d)`interest in diabetes and SMBG, and will to learnabout them', and (e)`feeling about health promotion'.Through SMBG simulation, the students have come to know the know-how of intervention bylearning, from the standpoint of patients, about feelings, perception, and phenomena at prick with aneedle as well as when measured value comes out.The students were almost perfect in three domainssuch as affective, cognitive, and psychomotor domains.So it was suggested that educational effect ofpractice on SMBG is high.SMBG演習を通しての学習過程を明らかにするために本学看護学専攻2 年生67 名のレポート分析を行った。363 のコードから12 のサブカテゴリーが抽出され、さらに【穿刺時の気づき】【測定結果が出る際の気づき】【演習を通しての学生の獲得】の3 カテゴリーに分類された。【穿刺時の気づき】では<穿刺前の学生自身の感情><穿刺時の現象><SMBGを行う患者の立場になり感じたこと><SMBG時の介入>の4 つのサブカテゴリーが,【測定結果が出る際の気づき】では<学生自身、血糖値を気にする><患者の気持ちを考える><血糖値が出てからの援助>の3 つのサブカテゴリーが,【演習を通しての学生の獲得】では<自信><自己管理の視点からのSMBGの意義・利点の理解><演習の意義><糖尿病やSMBGへの興味や学習意欲><ヘルスプロモーションへの思い>の5 つのサブカテゴリーがそれぞれ抽出された。学生はSMBG演習での疑似体験の中で、穿刺時と測定結果が出る場面で生じた感覚や感情,現象の知覚を通じて体験を患者の立場に置き換えて意味づけし、介入考案へ繋げる過程を経ていた。また,情意・認知・精神運動領域の3 領域の統合化が図れておりSMBG演習の教育的効果は高いことが示唆された。
- 2007-03-12
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