確かな学力の育成 : エネルギー教育に視点をあてた生活科・理科のカリキュラム開発(III)
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概要
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本年度は, これまでの研究成果を踏まえて, 生活科及び理科においてのエネルギーに関する教材の事例検討を行い, 生活科及び理科におけるエネルギーに関する関連図を示すことを目的に研究を進めた。生活科では, 風車をつくろうの単元において子どもたちは, 風車の製作を通して, 同じ風の力でも羽の折り目によって回転が速くなったり, 全く回らなかったりするというエネルギー効率について気づくことができた。中学年の理科では, 電気のはたらきの単元において子どもたちは, 手回し発電機は自分がエネルギーを使って発電しているので, 電気を起こすにはエネルギーがどれほど要るものなのか, ということを実感として理解することができた。高学年の理科では, 電磁石のはたらきの単元においてモーターの構造について扱い, エネルギーの効率性にまで子どもの見方が広がった。これらの実践を通して, エネルギーと単元との関連図を作成した。その結果, 学年によって扱うエネルギーに偏りがあることがわかったが, 今回の実践のように生活科や中学年理科で, エネルギーに視点をあてた見方の素地を培うことが可能であることが示された。
- 広島大学学部・附属学校共同研究機構の論文
- 2009-03-31
広島大学学部・附属学校共同研究機構 | 論文
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