アベマキの初皮、再皮コルクの物理的性質
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概要
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韓国産アベマキ(Quercus variabilis Blume)の組織構造と物理的,機械的性質を初皮と再皮(2番皮)について調べた。得られた結果は次の通りである。1)組織構造:肉眼で見た場合,初皮は厚さが不均一で,V字形の溝が多数存在した。再皮の厚さはほぼ等しく,表面は平滑であった。コルク組織はコルク細胞,皮目,スクレレイド,暗褐色部分より成っている。皮目は再皮に,スクレレイドは初皮に若干多く存在した。平均年輪幅は再皮が,晩コルク率は初皮が大きかった。コルク細胞は接線断面が6角形を示す6角柱であった。6角形の一辺の寸法は初皮と再皮で差異はないが,細胞の長さは早コルクが晩コルクの約4倍,壁厚は晩コルクが早コルクの約2倍であった。細胞の長さ方向にはしわがあり,それは1細胞に2~3個の場合,全くない場合および多数ある場合が観察された。コルク細胞壁中のセルロースは非晶状態で存在していると推測された。In order to qualify the difference between virgin and reproduction cork from Quercus variabilis Blume grown in Korea, we have investigated their structures, physical and mechanical properties. The results obtained are as follows: 1) Cork structure: The visible (macroscopic) features of the virgin cork were represented by its uneven surface and a lot of V-shaped surface grooves in the longitudinal direction, while those of the reproduction cork were represented by its uniform thickness and smooth surface. In addition, the average ring width of reproduction cork was wider than that of virgin cork, and the percentage of late cork was higher in virgin cork.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forests,東京大学農学部林産学科,韓国忠北大学校農科大学,Department of Forest Products, Faculty of Agriculture, University of Tokyo,College of Agriculture, Chungbuk National University, Koreaの論文
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