木材の基礎的材質に関する研究(第3報） Ovangkol (Guibourtia sp.), Sapele (Entandrophragmasp.) および Makore (Tieghemella sp.)
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概要
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前報1，2）に続き，オバンコール（Guibourtia sp.），サペリ（Entandrophragma sp.）およびマコーレ（Tieghemella sp.）の基礎的材質を検討した。供試原木は市場材各1本で，収縮率および機械的性質については各試験体を樹心から辺材まで，連続して採取した。調査した基礎的材質は次の通りである。1）組織構造2）物理的性質（1）平均ミセル傾角と相対結晶度指数（2）樹幹内比重分布（3）収縮率3）機械的性質 圧縮・曲げ・衝撃曲げ・剪断・割裂・硬さ試験 試験の結果，気乾比重と収縮率および各種機械的性質との相関は前報の南洋材に比べると良くなかった。とくに，サペリの場合は相関はほとんど認められなかった。これは3樹種ともに認められる交錯木理が原因しているものと考えられる。The fundamental properties of three African woods, Ovangkol (Guibourtia sp.), Sapele (Entandrophragma sp.) and Makore (Tieghemella sp.) were investigated. Measurements have done with the specimens successively obtained from the pith to the sapwood. Methods of investigation were similar to those shown in previous reports, and the items were as follows 1) Anatomical structure 2) Physical properties (1) The mean micellar angle and crystallinity index (2) The variation of specific gravity in radial direction (3) Shrinkage 3) Mechanical properties (1) Compression (2) Bending (3) Impact bending (4) Cleavage strength (5) Shearing strength (6) Hardness The results showed that neither shrinkage nor mechanical properties represent appreciable correlation with specific gravity in air dry in contrast to the good correlation observed in the South East Asian woods in previous reports. This disagreement is likely caused by interlocked grain of three African woods in this report.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forests,東京大学農学部林産学科,Department of Foest Products, Faculty of Agriculture, University of Tokyoの論文
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