地域性をふまえた里山ブナ林の保全に関する研究
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概要
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日本のブナ林は,それぞれの地域ごとに特徴的な土地所有,土地利用の形態をもち,様々な面積,立地,林分をとりまく環境に分布してきたが,人工林化やパルプチップ材としての伐採,林地開発などにより,戦後以降ブナ林の面積の減少や断片化が急速に進み,山頂や尾根などの高標高地域,集落から離れた急峻な地形に偏在するようになった。そして,大規模な伐採や林道開発,土地利用の転換などにより面積が減少したり,生態系に対する人為的インパクトの増加が懸念されるブナ林が,全国の半数以上に及ぶ。Today, beech forests in Japan are distributed in close relationship with various ownership types, patterns of land use by region, and differences in area and surrounding environments. In terms of conservation, these forests generally fall under laws and institutions governed at the national or local level, whose limited measures merely include partial designations and restrictions of areas.
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