低学年における侵入型ゲームの授業づくり ―運動有能感の視点から―
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概要
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本研究は、低学年における「侵入型」ゲームにおいて、空いているスペースを発見して活用する個人戦術から、スペースを創出して活用する集団戦術へ移行を行う授業実践を試み、その効果を運動有能感の視点から検討することを目的に行った。小学校2年生を対象に行った本実践において、個人戦術から集団戦術への移行がスムーズに行うことが可能であった。運動有能感においては、 「受容感」において上位群が低下し、下位群が高まった。上位群においては教師の肯定的フィードバックが少なかったこと、下位群においては仲間からの肯定的な関わりがそれぞれの得点の有意な変化に影響を及ぼしたと考えられる。 「運動有能感合計」においては、下位群が有意に高まった。これは、本実践の学習内容が下位群の児童にとっても理解でき、積極的にゲームに参加できたことを示していると思われる。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2008-03-31
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター | 論文
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