学級担任を支援する学校教育臨床事例研究
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概要
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学級担任を支援する目的で学校教育臨床事例研究会を構成し、問題事例への対応の方向性と改善点について検討した。構成メンバーは、県内の公立幼稚園及び小学校の現職教員8名とコンサルタント1名の計9名である。構成期間は、平成14年5月から11月末までの7ヶ月間。回数は10回である。検討事例は、①粗暴な行動をくり返す小6・A男に対する指導事例、②不登校傾向を示す小6・B男に対する指導事例、③乱暴な行動を示す幼稚園児C男に対する指導事例、④集団活動になじめないと担任に訴えてきた小4・D子に対する指導事例、の4事例である。いずれの事例も現職教員が直接関わった事例である。事例提供者には、対象となる子ども、保護者、学級の子どもたちに対して観察及び面接を実施し、想記法にて記録しておくことを求めた。記録された事例報告書をもとに検討した。事例検討の結果、いずれの事例においても教師と子ども(保護者)との間にリレーションが形成され、また子どもの行動をポジティブに捉えて対処できるようになり、事例に若干差異はあるものの改善がみられた。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2003-03-31
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター | 論文
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