大学学部授業「総合演習」における大学生の授業評価についての授業実践(Ⅲ)-情報機器を用いたポートフォリオ的評価の構成(Ⅱ)-
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概要
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平成14年度から小学校・中学校で「総合的な学習の時間」が義務化され、学習領域の中に導入された。平成15年度からは高等学校においてもこの「総合的な学習の時間」は制度化された。「総合的な学習の時間」の授業評価については、議論がなされ難しい課題の一つであると言われている。平成12年度の奈良教育大学(以下「本学」とする)学校教育教員養成課程のデベート授業科目「基礎ゼミナールⅠ」でポートフォリオによる授業評価が行われた([3]を参照)。平成13年度の本学授業科目「総合演習~数楽探検~」(以下「本授業」とする)では、参考文献[1]に則って、算数・数学を題材としたこの総合演習にポートフォリオ的評価を導入した授業実践を試みた([4]を参照)。平成15年度の本授業実践では、平成13年度に試行した実践をより発展させ、ポートフォリオ的評価にホームページやe-mail等の情報機器を用い要素を加えた授業展開を図った。平成16年度(以下「本年度」とする)の本授業では、平成15年度に試行した実践を継続した。本報告は、その授業実践の報告である。本実践報告は、平成12年度、平成13年度からの連続性という観点からも重要な意味合いを持つと考える。また、本授業は平成14年度から引き続き、地域の学校教育現場と連携をして実践を行った。受講生は、短い時間で授業実践するために、長い時間でいろいろなアイデアを出し合い、そのなかからより良い方法を授業実践に向けて取捨選択して取り組んでいることが、“作品ポートフォリオ”から理解できた。しかし、OECDによるPISA2003の調査報告を受けて、本授業がこのままの内容でよいか否か課題が残った。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2005-03-31
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター | 論文
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