学級における資源の活用と友人グループ--小学校でのエスノグラフィーをとおして
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概要
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本稿は、小学校でのフィールドワークを通して、友人グループ間の力関係と、グループ内に対して働く機能に注目する。そして、子どもの持つどのような財産が友人グループにとって価値があり資源とされるのか、また、価値を認められずに資源とされないのかについて考察した。その結果、友人グループ間には力関係が存在し、それは子どもの積極性や自信に影響することがわかった。また、友人グループは、その構成員に対して同質性獲得を促す機能がある。このことから、子どもたちは友人グループの中で、新たに資源を獲得する可能性があることがうかがえた。加えて、各集団は、直接関わることのできる集団に対しては意識的に抵抗することができるが、直接関与しない集団に対しては意識することが少なく抵抗することが困難であることがわかった。
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