聴覚障害を有する幼児児童の言語獲得支援について(第Ⅱ報)─教育相談における支援事例を通して─
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概要
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本論文は聴覚障害を有する幼児児童の教育相談支援事例の第Ⅰ次報告に引き続き実施された教育相談支援の第Ⅱ次報告である。人工内耳を装用した児童と他の障害を併せ有する幼児に対して,言語獲得支援を行った。その結果,コミュニケーション手段の獲得(手話)に基づいて,語彙や知識の獲得が促された。ごっこ遊び場面においては,日常生活から獲得した知識に基づいて,ストーリーの自作が認められた。また,コミュニケーション手段としての手話の獲得に基づいて,音声,指文字,ひらがなの獲得も促された。他の障害を併せ有する幼児には,数概念に関する特異な才能が認められた。This paper is the second case study report of educational consultation support of the infant and the pupil with a hearing impairment. We gave support to a pupil with Coclear Implant and an infant with other impairment for the language acquisition. As a result,It was admitted that the acquisition of the vocabulary and knowledge was based on the acquisition of the communications means (Sign Language). In the play scene, making the story by oneself was admitted based on the knowledge acquired from daily life. Moreover, the acquisition of the voice, the finger character, and the hiragana was pressed based on the acquisition and the use of the Sign Language as the communications means. The infant with other impairment was admitted to have a peculier talent concerning numerical concept.
- 2008-02-29
著者
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