助産学生の学習到達度とその関連要因の分析
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概要
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目的:助産学生の卒業時の学習到達度の把握と自己学習能力の観点から関連要因を分析することで、助産師教育を検討した。方法:対象者は看護専修学校2校の助産学生44名(有効回答率80.0%)で、研究協力の同意が得られた。測定用具は学習到達度自己評価票、日本語版SDLRS、一般性セルフエフィカシー尺度から構成した。学習到達度自己評価票は、ICMの「基本的助産業務に必須な能力」(1999年)を参考に113項目で構成し、452点滴点であった。調査回数は入学時と卒業時の2回/年とした。結果・考察:学習到達度自己評価票総合点の平均値が325.1点、学習到達度は71.9%であった。その内訳は知識項目が154.7点で学習到達度が69.1%、技術項目が170.5点で学習到達度が74.8%であり、技術項目が高かった。領域別学習到達度は、高い順に新生児のケア75.0%、分娩期のケア73.5%、産褥期のケア73.0%、妊娠期のケア69.1%であった。学習到達度の関連要因は、卒業時の自己決定型学習の準備性、卒業時の自己効力感、および分娩介助件数であった。(著者抄録)
- 旭川医科大学の論文
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