【大脳皮質 大脳基底核ループと運動制御】 大脳基底核による歩行と筋緊張の制御
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概要
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随意運動の発現には大脳皮質-基底核ループが関与する.一方,随意運動には姿勢反射や筋緊張,そして歩行リズムの調節など意識に上らない自動運動が随伴し,これらの制御に関与する基本的な神経機構は脳幹・脊髄・小脳に存在する.脳幹吻側部の中脳被蓋には歩行運動と筋緊張を調節する領域が存在し,大脳皮質由来の興奮性入力と基底核からの抑制性入力が収束する.したがって,筋緊張や歩行運動は,大脳皮質-基底核ループを経由する随意的制御と,これを経由しない基底核-脳幹系による自動的制御の双方を受ける可能性がある
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