子供に対する性犯罪に関する研究の現状と展開(1)―発生状況と犯人の特性―
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概要
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本論では、近年話題になることの多い子供に対する性犯罪について、その研究の現状を概観した。第1にその発生状況について、日本とアメリカの現状を紹介した。ただし、子供に対する性犯罪にはかなりの暗数が存在し、現状把握は困難である。第2に子供に対する性犯罪者のタイプ分けについての研究とその流れを紹介した。第3に、子供に対する性犯罪のエスカレーションと再犯の問題の研究を紹介した。最後に、子供に対する性犯罪の対策を行っていく場合における、犯罪の現状や犯人の特性を解明することの必要性について述べた。 In the present paper,recent controversial researches on sex offences against children were reviewed. Firstly,the state of occurrence of those crimes in Japan and United States were compared. It was found to be difficult to reveal the actual situation because there was a considerable “dark number”of offences. Secondly,researches on the typology of sex criminals against children were reviewed. Thirdly,researches on the problems of escalation of sex offences and recidivism were reviewed. Lastly,the necessity that the actual situation of offences and the characteristics of criminals were to be revealed in order to work out countermeasures against sex offenses was discussed.
- 法政大学文学部の論文
- 2007-03-20
法政大学文学部 | 論文
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