競技スキー選手を対象としたスポーツメンタルトレーニングに関する事例的研究 : (イメージトレーニングを中心として)
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概要
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本研究は、競技場面における実力発揮が十分になされることを目的に、 3名の競技スキー選手を対象にスポーツメンタルトレーニング(以下SMT:Sports mental trainingとも表記)を実施した。SMTの内容はイメージトレーニングが中心であり、1名の選手には第1著者が積極的に介入し、指示的にイメージを行わせ(受容的,受動的イメージ)、2名の選手には、介入を最小限にし、各自でイメージ内容を作成させ、主体的にイメージを行わせた(主体的,積極的イメージ)。イメージトレーニングでは、セッション毎に必ず一回は、本番での滑走イメージを行わせタイム測定を行った。得られたタイムより、各自のベストタイム,目標タイムを引いた時間をイメージのパフォーマンスを示す指標とした。18回のトレーニングセッションを終え、結果を検討した所、3選手とも訓練後半になるにつれ、ベスト,目標タイムに近い結果を示し、主観的にも良いイメージが描けたという内省が得られた。一方、訓練の前半では、主体的,積極的イメージを行った選手にタイムのばらつきが大きくみられ、受容的,受動的に行った選手のほうが良いタイムを示した。結果より、イメージトレーニングを行うことによって、学習効果によりイメージ能力は向上するが、指示的にイメージを行うことによって、比較的早期に選手の持つイメージ能力を引き出すことが可能であると思われる。
著者
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