スミチオン乳剤によるトコジラミの集団撲滅実験
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概要
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1) 1966年6月長崎市内大浦地区の二つのアパートM荘及びJ荘でトコジラミの集団発生があり, 6月12日10%スミチオン乳剤の20倍稀釈液をm^2あたり50mlの割合で,両アパートの各部屋に対して残留噴霧を行なった. 2)薬剤散布直後よりいちじるしく効果があり, M荘においては3日後に, J荘においては1週間後に完全に被害の訴えがなくなった. 3) J荘における被害の長びきは,留守がちな1世帯の居室が薬剤散布出来なかったためで,居住者不在のため周囲の部屋へ吸血源を求めて移動し,そこで薬剤に触れて死滅するのに日を要したものと考えられる. 4)以上のことから,トコジラミの駆除は10%スミチオン乳剤の20倍稀釈液を潜伏場所に対してm^2あたり50mlで残留噴霧することによって,短期間内に充分な効果をあげ得ることが分った.Although the common bed bug (Cimex lectularius LINNAEUS 1758) is one of the important blood sucking insects in Japan, its control experiment have rather been neglected. The writers had a chance to control it by the residual spray at two buildings M and J,
- 1967-01-15
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