理学療法を試みた先天性表皮水疱症の一例
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概要
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先天性表皮水疱症は乳児期に発症し,大関節部を中心にほぼ全身に水疱を生じる遺伝性疾患である.本症例も全身に水疱形成がみられ,そのため触覚防衛的反応を示し,感覚-運動発達の過程において,触覚の正常な入力が行われなかったものと思われた.それと度重なる入院のため正常発達が阻害された.本症例に対し,我々は正常発達段階に沿った理学療法を実施した.その結果として発達上の進展はみられたが,現在の状況(1才6カ月の時点で立位不可)からしてプログラムの検討が必要と考えた.即ち,直接的な触刺激を用いる方法,他の感覚刺激を用いる方法,接触面積の少ない状況で立ち直り,平衡反応を促通する方法などが考えられる.
- 1989-03-31
著者
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