18. 松山地殻変動観測所における観測(1949~1982年) : 観測データ目録と永年傾斜変化
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概要
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松山地殻変動観測所は1949年9月より観測を開始した.1971年2月から1972年1月まで観測が一時中断されていた期間を除いて,観測開始より今日に至るまでに多くの観測データが蓄積されてきた.その全容を明らかにするとともに,これらのデータを多くの研究者に公開することが有意義と考え,この際データの編集と整理を行なった.これらのデータのうちとくに水管傾斜計による永年傾斜変動についても報告をする.この観測所における定常観測は水管傾斜計(長さ25m,2成分),水晶伸縮計(長さ25m2成分,6m1成分)および石本式水平振子傾斜計であったが,水管傾斜計観測のみ現在も続行されている.永年傾斜変動については水準測量・検潮などのデータとの比較を行なった.The purpose of the present study is to clarify contents of the data which have been obtained at the Matsuyama Crustal Movement Observatory since September 1, 1949. Routine observations have been carried out by using water-tube tiltmeters (25-meter long, two components), fused-silica extensometers (25-meter long, two components and 6-meter long, one component) and Ishimoto's horizontal pendulums. The observations by the extensometers and Ishimoto's pendulums were stopped in January, 1971. Except for the period from Feburary, 1971 to January, 1972, the observations by the water-tube tiltmeters have been continued until today. Almost all the data of the these observations still remain unpublished. In this paper, the data compilation method and the file system are considered for contributing to the future scientific usages of this data. Furthermore, the secular variation in ground tilt is extracted from the observation results of water-tube tiltmeters, and a comparison is made between the secular variation and leveling survey results by the Geographical Survey Institute. As a result, the secular variation so obtained is well consistent with the general tilting obtained by the leveling surveys all over the Shikoku District.
- 東京大学地震研究所,Earthquake Research Institute, University of Tokyo,地震研究所の論文
- 1983-10-22
著者
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