9. 鋸山地殻変動観測所とその周辺における観測データ目録(1959~1981年)
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概要
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鋸山地殻変動観測所は1959年1月より観測を開始した.このときより1981年末までに蓄積された観測データの内容を明らかにすることがこの論文の目的である.定常観測は水管傾斜計(長さ25m,2成分),水晶管伸縮計(長さ25m,3成分〉,石本式水平振子傾斜計と大気圧の測定があり,このうち傾斜・伸縮観測は現在も続行されている.臨時観測は重力計,TEM傾斜計とV-M水平振子と共に観測坑内の温度測定が行なわれた.このほか,観測所の周辺においては,水準測量と光波測距,金谷港において潮位観測,白浜において水管傾斜計と野島崎において傾動の観測などが随時行なわれた。これらの観測のうち,臨時観測成果は比較的よく報告されているが,定常観測データのうち公表されたものは永年変化的なものに限られていた.これらのデータを多くの研究者に公開することは有意義と考え,この際データの編集と整理を行なった.The purpose the present study is to clarify the contents of the data which has been obtained at the Nokogiriyama Crustal Movement Observatory since January 1, 1959. The routine observations have been carried out by using water-tube tiltmeters (25-meter long, two components), fused-silica extensometers (25-meter long, three components), Ishimoto's horizontal pendulums and equipment of atmospheric pressure measurements. The provisional observations have been carried out by gravimeters, TEM tiltmeters and V-M horizontal pendulums together with temperature measurements in the vault. In addition to these various observations, leveling and geodimetric surveys around the observatory, ocean-tide observations at Kanaya Port, water-tube tiltmeter observations at Shirahama and vertical displacement measurements at Cape Nojimazaki have also been conducted. Almost all the data of the provisional observations has been published, but, on the other hand, a great amount of the routine-work data still remains unpublished. The data compilation method and the file system will be considered for contributing to future scientific usages of this data.
- 東京大学地震研究所,Earthquake Research Institute, University of Tokyo,地震研究所の論文
- 1983-07-28
著者
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