26. Relation between the Amplitude of Earthquake Motions and the Nature of Surface Layer. III.
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
弾性波地下探査の結果によると,沖積層が相当厚い土地では,弾性波速度の不連続面が,3つある場合が少なくない.それで今回は,地表面近くに1層或は2層ある場合の前回の研究につづいて,3層ある場合の数理的研究を行つた.地震波が2以上の不連続面で反射屈折をすると,それらの波が干渉し合つて,いわゆる重複反射によつて地表面の振幅が増大する度合は減らされることになる.その結果,地表と第2層の下面の間,又は,地表と第3層の下面の間の自己振動周期にあたる周期の波が来た場合でも,地表面振幅の特別な増大はおこらず,それらの周期よりも,少し短い周期の波が来た場合に,振幅の多少の増大がある.しかし,地表第1層の自己振動周期にあたる周期の波の場合,地表面振幅は相当に増大する.従つて,地表層の層数が増すほど,地表面振幅と震動周期との関係を示す曲線は平らになることになる.厚い沖積層上の地震或は自然微動記録から,頻度周期曲線,振幅周期曲線を求めると,一般に,0.6秒とか1秒とかいう比較的に長い周期のところに,山ができる場合と,山がほとんどみとられない場合とがある.しかし,0.2秒とか0.4秒とかの比較的短い周期のところには,大抵の場合に,はつきりした山がみとめられる.地盤震動記録に対する,以上の解析結果は,今回の研究で,一応,理論的な説明がつく.
著者
関連論文
- 加速度型強震計による1978年伊豆大島近海地震の余震観測および本震の最大加速度
- 新潟市内における余震および常時微動の測定結果(速報)
- 1980年伊豆半島東方沖地震および同群発地震の加速度強震記録と最大加速度データ
- やや長周期帯域における強地震の特性 : 長周期低倍率地震計記録の解析
- 基盤における地震動のスペクトル特性(1) : 日立鉱山における地震記録の解析 : 構造系
- 強震計記録の補正について : 構造
- 1968年十勝沖地震八戸港強震記録についての2,3の考察
- 36.コンプレッサーによる地盤振動の測定結果(第1報)
- 26. Observational Study of Earthquake Motion in the Depth of the Ground. V. : The Problem of the Ripple of Earthquake Motion
- 26. Relation between the Amplitude of Earthquake Motions and the Nature of Surface Layer. III.
- 1923年関東地震のやや長周期地震動 : 今村式2倍強震計記録による推定
- 小地震記録の合成による強振動加速度特性の推定
- 2309 1923年関東地震のやや長周期振動 : その3 本震記録の復元
- Strong Ground Motion Simulation of the 1976 Ninghe, China Earthquake
- 地中地震動の観測結果に基づく地盤構造のそデル化 : 構造