諸外国における社会リハビリテーションの概念・定義とプログラム
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概要
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わが国において社会リハビリテーションは障害者福祉と同義であると捉えられがちであった。社会福祉とリハビリテーションが同じでないように、障害者福祉と社会リハビリテーションは同じではない。リハビリテーションの一分野としての「社会リハビリテーション」を発展させるため、社会リハビリテーションの概念・定義の変遷の経過を文献等により整理するとともに、諸外国において社会リハビリテーションがどのように理解され、どのような社会リハビリテーションのプログラムが実施されているかを把握するために調査を実施した。その結果、1986年にリハビリテーション・インターナショナル社会委員会によって採択された「社会リハビリテーション」の定義が理解されてはいるが、社会生活力を高めるためのプログラムがまだ体系化されていないことが明らかになった。障害のある人の地域生活と社会参加を推進するために、社会リハビリテーションの目的である「社会生活力」を高めるための様々なプログラムを開発することが、社会リハビリテーションの課題である。
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筑波大学心身障害学系 | 論文
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