インプラント法によるカーボンナノチューブプラグの作製とスパッタアニール法による多層グラフェン配線の接合(配線・実装技術と関連材料技術)
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概要
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カーボンナノチューブ(CNT)を微細孔に転写・移植(インプラント)する新たなプロセスを開発した。LSIのプラグやビア、TSVなどに応用可能で、室温でデバイス内にCNTをインプラントすることができる。CNTの成長プロセスとインプラントプロセスを独立に行うため、CNTの成長温度の上限がなくなり、しかも、成長したCNT密度よりも高密度にインプラントすることができる。そのため、今回作製したインプラントCNTプラグは、金属配線との接続において、従来の直接成長CNTプラグよりも1桁低い抵抗となった。また、スパッタアニール法で合成した多層グラフェン配線(MLG)との接続も試み、TiN/Tiコンタクトメタルを用いることによって、MLG配線とCNTプラグの接合が可能であることを示した。今後、CNT成長条件の最適化により高品質なCNTが合成され、さらに上下配線とのコンタクト抵抗が低減できれば、このインプラント法によって低抵抗なCNTプラグが作製できると期待される。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2014-02-21
著者
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佐藤 元伸
(独)産業技術総合研究所 連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター
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横山 直樹
(独)産業技術総合研究所 連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター
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二瓶 瑞久
(独)産業技術総合研究所 連携研究体 グリーン・ナノエレクトロニクスセンター
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高橋 慎
(独)産業技術総合研究所:連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター
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佐藤 信太郎
(独)産業技術総合研究所:連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター
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