ユークリッド距離に基づくM-QAM線形符号化変調の設計手法とその性能

概要

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我々はこれまで,多値のQAM(Quadrature Amplitude Modulation)を用いる時空間符号において,符号語の差行列のトレース値(ユークリッド距離)を基準に設計する手法を提案してきた.その際全ての符号語間のユークリッド距離を計算する代わりに,最大4回ユークリッド重みを計算することで,符号の性能が調べられることを示してきた.本研究では,これまで時空間符号に対して提案してきたこの手法を,畳込み符号を用いたM-QAM符号化変調に適用する.はじめに,Mを法とする整数剰余環のM個の元をユークリッド距離を複数のユークリッド重みで表現出来るようにM-QAM上にラベル付けする.そして,そのM元を用いた畳込み符号の中から,最小自由ユークリッド距離(重み)が最大になる符号を探索する.今回は実際に64-QAMを用いて,符号化率1/2の畳込み符号を探索した.そしてその畳込み符号から,符号化率3/4,4/5,5/6のパンクチャド畳込み符号を構成し,それらの符号を64-QAM符号化変調に適用しシミュレーションによってビット誤り率を評価している.
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2014-01-20