カーボン被覆フィールドエミッタの電子放射モデルの検討(第2報)(電子管と真空ナノエレクトロニクス)
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概要
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コーン型シリコンエミッタにカーボンを被覆することにより,エミッション特性は約2桁向上する.我々はエミッション向上機構の解明をめざし,第一原理計算による検討を進めている.ダイヤモンド,グラファイト,およびダイヤモンド/グラファイト接合モデルの仕事関数を調べたところ,水素終端により仕事関数は2eV台に低下した.さらに電界印加により実効仕事関数が1eV台まで低下するものもあった.しかしながら,誘電体と考えられるダイヤモンドに電界を印加しても結晶内部の電位分布に傾きが現れないことや,一部のモデルで結晶内の電位分布が電界の向きとは逆の方向に傾くという予想外の現象も顕在化してきた.
- 2013-10-15
著者
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福田 茂樹
高エネルギー加速器研究機構
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松本 修二
高エネルギー加速器研究機構
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松本 修二
高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設
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樋口 敏春
筑波大学数理物質系
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佐々木 正洋
筑波大学数理物質系
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堀江 翔太
筑波大学数理物質系
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山田 洋一
筑波大学数理物質科学研究科
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