国立大学における障害者を対象とした公開講座に関する実態
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
全86国立大学に対し,障害者を対象とした公開講座の実施状況について質問紙調査を実施した.回答のあった55大学中,障害者のみを対象とした公開講座の実施はわずかに6大学であった.また障害者を明確に対象としていないが受け入れたのは19大学であった.受講者のほとんどは身体障害者であり適切な支援がなされていた.大学は障害者にとっての生涯学習の場として期待されており,そのため大学資源の有効活用,講座内容が専門の教員と特別支援教育等を専門とする教員との連携,受講者の興味関心や学びのニーズをふまえた内容などについて検討する必要性がある.またどのような公開講座においても大学側は障害者の受講も想定しておくこと,受講希望者に対しては受講前から相談に応じてニーズの把握につとめたり,専門性のある教職員などとの連携のもと人的・物的な支援を整えるなど,障害のある受講者が満足できる講座づくりをおこなうことが求められよう.
- 日本教育工学会の論文
- 2014-02-20
著者
関連論文
- 知的障害者の健康・運動に対する自己意識向上に関する実践研究(リハビリテーションスポーツ、アダプテッドスポーツ発展のために今、なすべきこと,第30回医療体育研究会/第13回アジア障害者体育・スポーツ学会日本部会第11回合同大会)
- インクルーシブ教育の展開に即した教員養成システムの国際比較(自主シンポジウム55,日本特殊教育学会第47回大会シンポジウム報告)
- フロアバレーボールを通じた大学生と盲学校生徒との交流(一般演題,これからのアダプテッド・スポーツ-実践と研究の融合をめざして-,第27回医療体育研究会/第10回アジア障害者体育・スポーツ学会日本部会第8回合同大会)
- 軽度発達障害児の教育的支援に対する保護者の意識
- 発達障害児等の性教育に関する養護教諭の意識
- 通常学級での特別支援教育に対する小・中学校の担任教師の意識構造とその影響要因
- 国立大学における障害者を対象とした公開講座に関する実態