経済地理学における制度・文化的視点,ネットワーク的視点,関係論的視点(<特集>経済地理学の本質を考える)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は,この20年ほどの経済地理学の動向をもとに,制度・文化的視点とネットワーク的視点を取りあげ検討し,経済地理学の本質について考える材料とすることを目的とする.まず制度・文化的視点について,特に国もしくは地域など領域の形態をとって現れる制度・文化に焦点をあて,その論点を整理した.次に,領域を越える企業や社会的つながりを強調するネットワーク的視点に注目し検討した.そのうえで,それらを包含する近年の経済地理学の傾向を,企業や個人などアクターの相互関係に焦点を当てる関係論的視点とし,それが今後の方向性として有力なものであることを論じた.
- 経済地理学会の論文
- 2013-12-30
著者
関連論文
- 経済地理学における社会ネットワーク論の意義と展開方向 : 知識に関する議論を中心に
- 制度・慣習・進化と産業地理学 : 90年代の英語圏の地理学と隣接分野の動向から
- 経済地理学における企業論と集積論の橋渡し : 知識と制度の視点から(7月例会,関西支部)
- 討論の概要と座長所見(3)(フロンティアセッション,経済地理学会第55回(2008年度)大会)
- 認知的近接性,イノベーション,産業集積の多様性
- 経済地理学における「知識」「ネットワーク」「近接性」(2月例会,関西支部)
- 小長谷一之著, 2005, 『都市経済再生のまちづくり』, 古今書院, 248頁, 2,600円(本体価格)
- イノベーションの地理学の動向と課題 : 知識,ネットワーク,近接性
- 企業間ネットワークにおける技術的イノベーションと地理的近接との関係 : 大阪府の中小企業を事例に
- 集積と技術的イノベーション : 産業地理学と技術経済研究の動向から
- 企業間ネットワークとイノベーション-特許データ分析の試み-
- 経済地理学における制度・文化的視点,ネットワーク的視点,関係論的視点(経済地理学の本質を考える)