都市災害情報の蓄積を目的としたソーシャルメディアGISに関する研究 : 減災対策のための平常時の災害情報の蓄積
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概要
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本研究は都市地域を対象とし,自治体と地域住民が提供する災害情報をGIS (Geographical Information Systems) ベースマップ上でマッシュアップすることにより,減災対策のための平常時における災害情報の蓄積を目的としたソーシャルメディアGISを設計・構築して,運用・運用評価まで行うことを目的とした。本研究の結論は,以下の3点に要約することができる。(1)Web-GIS, SNS, Twitterの3つのWebアプリケーションを統合して,災害情報の蓄積を可能にするソーシャルメディアGISを設計・構築し,時間的・空間的・人的制約の緩和を可能にした。運用設計・構築し,時間的・空間的・人的制約の緩和を可能にした。運用対象地域として東京都調布市を選定し,現状調査を行った後にシステムを詳細に構成するとともに,本運用前に運用試験とその評価を行って改善点を抽出してシステムを再構成した。(2)本運用は調布市の高校生以上の地域住民を対象として2ヵ月間行ったところ,本システムの性格上,利用者75名中で20歳代が約72%であった。運用期間中にはPCと携帯情報端末の両方から情報が投稿・閲覧され,災害情報が蓄積されていた。(3)利用者へのアンケート調査結果,本運用中のログデータを利用したアクセス解析と投稿情報の分析の結果を基に運用評価を行った。前者からは本システムの操作性と利用効果の点で有用性が示された。後者からは,30歳代,40歳代の利用者はPCのみから投稿していたが,20歳代の利用者はPC,携帯情報端末の両方からほぼ同程度投稿していたことが明らかになった。また投稿情報は5種類に分類することができ,避難場所と避難経路に関するものが多かった。
- 一般社団法人社会情報学会の論文
- 2013-12-31
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