中学校技術科教育における作業段取りの能力意識の形成に関する研究
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概要
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本研究は,中学校技術科教育における生徒の作業段取りの能力意識とその能力意識の形成の過程を基本統計量と因子論的観点より明らかにすることを目的とした。その結果,1)1年生は意志決定の能力意識が高く,2年生は目標に向けた能力意識が高く,3年生は作業管理する能力が高かった。2)3年生は最も大きい管理因子を形成し,学年齢が高くなるに伴い「意思的な能力」,「具体的な目安を立てる能力」,「管理的能力」へと質的に変化する過程があることを明らかにした。3)全学年を通じて低い能力意識を示したのは,「予測」,「材料の選択」,「工夫」,「問題解決」であり,今後,授業改善を図る必要があると指摘した。
- 日本産業教育学会の論文
- 2002-07-31
著者
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