地域理解のためのメディア・リテラシー実践 : 異文化交流とオルタナティブなコミュニケーション回路構築(<特集>メディア・リテラシー教育の現状と課題)
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概要
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筆者たちは,異なる地域の参加者間で,異文化理解とメディア・リテラシーを交差させた学習カリキュラム「アジアの不思議:ローカル版」の実践研究を行ってきた。その内容は, (1)各地域の地域文化に関するイメージマップを作成し相互に交換する, (2)各地域で自文化に関するクイズ形式の映像を制作する, (3)地域間で制作した映像を交換し電子メディアを介して交流を行う,という3つの段階からなる。これらの一連のカリキュラムを通じて参加者たちは,他地域の人に自文化について伝えるという明確な目的のもと,実際に映像制作を体験することで映像メディアに関するリテラシーを身につけていく。同時に,地域イメージの形成におけるマスメディアの影響力の大きさと限界とを認識し,それと対抗するコミュニケーション回路の意義と可能性について理解していく。
- 日本教育メディア学会の論文
- 2005-06-30
著者
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