学習者のWeb情報に対する「批判的な見方」尺度の作成(<特集>メディア・リテラシー教育の現状と課題)
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概要
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メディアリテラシー育成の重要性は高まりつつあるが,その実践に先立つ学習者のメディアリテラシーの状況を把握する尺度は整備されているとは言えない。そこでメディアリテラシーの実践に向けての基礎的知見の提供を目指して,近年普及の著しいWeb情報に焦点化した「批判的な見方(以下CVS)」尺度を作成した。作成した尺度はCVSを傾向性と技能に分け,それぞれ評定尺度法と自由記述法で測定するもので,大学生並びに現職教師163名を対象とした調査の結果,(1) CVS傾向性尺度は,項目-全体得点相関, GP分析,信頼性係数から高い信頼性を持つこと, (2) CVS技能尺度について, Web情報の信頼性を確認するために必要な情報を具体的かつ広範に記述できる被験者は, CVS傾向性も高く, CVSの傾向性と技能は高い連関を有することが示唆された。
- 日本教育メディア学会の論文
- 2005-06-30
著者
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