ワンクライカンウォン中・高等学校(タイ国フアヒン)における遠隔教育プロジェクトと教授メディア : 特に衛星放送による外国語教育の授業について
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概要
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タイ国フアヒン地区は衛星を用いたテレビ放送による遠隔教育の実験場である。この地区における衛星を使った教育プロジェクトは1995年12月に開始され、すでに数年が経過しているが、本プロジェクトの内容を詳細に知ることにより、今後わが国において、またはわが国と諸外国とが遠隔教育の分野で共同研究・研究協力を行う際の指針となりうるものを数多く含んでいる。本研究では、ワンクライカンウォン中・高等学校が特に重点を置いている外国語教育の現状と課題について言及した。本稿では授業時に用いられているメディアについて論じている。当該校に設置されているDLTV (Distance Learning TeleVision)ステーションのテレビスタジオを通した教育は、いわゆる学校教育(formal education)の範疇にとどまらない。放送を利用する教育の中心はワンクライカンウォン中・高等学校の教育プログラムであるが、放送施設はフアヒンおよびバンコク近郊にあるいくつかの学校群が協同して使用している。生涯学習(life-long learning)や社会教育(non-formal education)、さらには職業教育(vocational education)の分野においても衛星放送施設は利用されている。たとえば社会教育として、料理番組などが放映されている。幼児教育の分野では、幼稚園児に対する教育(学習)プログラムも組まれている。高等教育の分野では、スコータイタマティラート公開大学やラチャモンコン工科大学がDLTVステーションを使って教育番組ほかを放映している。
- 日本教育メディア学会の論文
- 2003-07-31
著者
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