誘電泳動による微粒子操作の生体分子計測への応用(薄膜(Si,化合物,有機,フレキシブル)機能デバイス・バイオテクノロジー・材料・評価技術及び一般)
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概要
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誘電泳動を用いると微粒子を数秒で迅速に操作することが可能である.我々は,この技術を迅速な免疫測定法へと応用展開している.抗体を固定化した基板と交互くし型マイクロアレイ電極を組み合わせて誘電泳動デバイスを作製し,電極に交流電圧を印加すると不均一電場が形成され微粒子に誘電泳動力が作用する.負の誘電泳動を用いて抗体固定化微粒子を抗体固定化基板上へ集積化させると,微粒子-基板間で免疫反応が進行し,わずか数分で微粒子は抗体固定化基板へ捕捉される.この捕捉された微粒子の数は,測定対象物質濃度に依存するため迅速な計測が可能となる.また,電圧印加停止後,未反応微粒子は基板から再分散するため洗浄工程が不要となる.デバイスに導入する初期微粒子濃度を制御することにより,検出濃度領域を制御できるため免疫測定の高感度化が期待できる.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-04-18
著者
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