衛星通信における多値変調信号の受信側での非線形補償(符号化,変復調,信号処理技術及び一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年,衛星通信の伝送路の大容量化が望まれており,最新の衛星通信の規格では多値変調方式を積極的に採用している.多値変調は通信路の状態が比較的良い場合に本来の性能を発揮する.しかし反面,この方式は衛星電力を最大限に利用しようとして衛星中継器に含まれる進行波管増幅器(TWTA)を飽和点またはその近傍で動作させた場合,信号に付加される衛星増幅器の非線形歪によって受信性能が大きく劣化する欠点を有する.本論文では,多値変調信号に適した受信側での非線形補償方式を検討し,特に,筆者らのこれまでの研究で補償効果が十分でなかった飽和点近傍での動作について信号点配置の乱れを観測することによって信号劣化の仕組みを詳しく検証し,低入力バックオフに対しても安定な補償効果を有する改善手法を提案している.またソフトウェアシミュレーションにより32APSK方式に対して提案方式の性能検証を行い,本方式を適用することで受信性能が大幅に改善されることを示している.
- 2013-05-09
著者
関連論文
- 地上デジタル放送移動受信用ドップラーシフト補償方式におけるアンテナブランチ間位相誤差補正処理に関する検討(地上無線通信)
- 電子レンジ干渉除去を用いた無線LANシステムの同期捕捉特性における一考察(スマートパーソナルシステム,一般)
- 2.5GHz帯無線LANにおける電子レンジ干渉の周期性を利用した除去手法(スマートパーソナルシステム,一般)
- 衛星キャリア重畳16QAM伝送システムの性能評価(衛星応用技術,及び一般)
- DARC方式FM多重放送の移動受信における繰り返し伝送による誤り率改善手法に関する研究
- マイクロセル用V字形ダイバーシチアンテナ(アンテナ・伝搬)
- B-5-53 モバイルWiMAXにおける受信信号相関を用いた判定帰還伝搬路推定方式に関する性能評価(B-5.無線通信システムA(移動通信),一般セッション)
- B-5-60 Mobile-WiMAX UL-CSMにおける伝搬路推定の検討(B-5.無線通信システムA(移動通信),一般セッション)
- Deep Clipping and FilteringによるOFDM信号のピーク抑圧
- ESPARアンテナによるシングルRFダイバーシチ