Stateful NMRに基づくRAID1(ディペンダブルコンピューティングシステム及び一般)

概要

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低コストの大容量ストレージに対する要求は非常に高い。我々は、空容量を集約してこのようなストレージを構築するために、ディスクレベル分散型ストレージを構築するためのツールキットVLSD(Virtual Large Scale Disks)を開発した。しかし、大容量ストレージの信頼性を高めるには3以上の耐故障性を持つRAIDが必要になる。耐故障性と容量効率はトレードオフの関係にある。RAIDの中で最大の耐故障性を持つRAIDはRAID1である。N台のRAID1で容易にN-1耐故障を実現できる。我々は、仮想大規模ディスクツールキット(VLSD)においてN台をサポートするRAID1を実装した。しかし、RAID1は任意故障や攻撃に対して弱い。そこで、NMR(N Modular Redundancy)に基づくRAID1としてRAIDvを実装した。RAIDvは動的故障に対する耐故障性を持つが、静的故障に対する耐故障性はRAID1より小さい。本論文では、状態変化が同時に1つまでならばRAID1のように少なくとも1つのモジュールが正常である限り正常に動作するStateful NMRをRAIDvに適用したStateful RAIDvを提案し、その実装を評価する。Stateful RAIDvは、修復率の低い状況下で、RAID1に匹敵する耐故障性を持つ。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-04-19