災害時利用を想定したDTN分散型情報共有システムの開発とそのフィールド実証実験(技術開発講演,高度プロトコル・ネットワーキング技術(IP及び高位レイヤルーチング・フィルタリング,マルチキャスト,品質・経路制御,IPNWの利用技術(P2P,P4P,オーバレイ,SIP,NGN)、ネットワークシステム関連技術(システム構成法,インタフェース,アーキテクチャ,ハードウェア・ソフトウェア・ミドルウェア),一般)

概要

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近年,不安定な無線通信環境において高信頼・高効率な通信を実現する手段としてDelay/Disruption Tolerant Network(DTN)技術が注目されている.DTNは通信ノードにキャッシュを持たせることで,通信ノードがデータを持って移動したり,通信可能なタイミングまでデータを保持したりすることができる.このためEnd-to-Endの接続性が無い不安定・不確実なネットワークであっても通信を可能となる.筆者らはこの技術を災害時に利用することを想定し,DTN分散型情報共有システムを開発した.開発したDTN分散方情報共有システムでは,災害時アプリケーションとして災害掲示板やメッセージ通信,地図・位置情報の共有機能などを実装した.さらに東北地方で本システムを最大15台用いたフィールド実証実験を行い,災害想定環境でも情報共有・情報伝達が行えることを確認した.
2013-05-09