7-3 ケアンドゥを事例とした建造物の保存・活用に関する研究(セッション7 都市・フィールドI,研究発表,人間-生活環境系の現在・過去・未来)
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概要
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本研究は,歴史・伝統的建造物の保存・活用手法について明らかにするために,先駆的に取り組みを行っている海外の事例として英国のヘレンズバラにおける建築家・ウィリアム・リーパーを取り上げ,彼の代表作の一つであるケアンドゥの保存・活用手法について考察したものである。ケアンドゥがナーシング・ホームとしての利用に到るまでの過程について,ホテルとしての活用時期の図面,およびナーシング・ホームとしての活用時期のオリジナルのプランを用いて明らかした。ケアンドゥでは,歴史・伝統的な価値の高い南側のファサードを保存しながら増改築を行っている。1階部分では,建築家・ウィリアム・リーパーが好んだL字型プランの特性を利用しサービス空間とパブリック空間のゾーニングを行い,2・3階部分ではフロアを隔てることにより,ベッド・ルームといった主にプライベート空間として利用している。
- 人間-生活環境系学会の論文
- 2006-12-01
著者
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